野菜や果物と農薬

こんにちは。なすママ!です。

以前、某テレビ番組で、こんな情報を発信していました。

『農薬の影響があるのは、細胞が活発で、いろいろな体の機能が発達段階である、胎児や子どもたちである。特に、農薬の影響を受けやすいことは絶対に知っておくべきことである。』

私がその番組を見たのが、長男の妊娠が発覚した直後でした。そんなこともあり、私は農薬について本や雑誌、ネットの記事を読み、いろいろな情報を得ました。

普段、私たちが口にする野菜や果物には、多かれ少なかれ農薬が使われています。

農薬と聞くと、体に害がある、危険といったイメージが先行しますが、ではなぜ、そんな農薬が私たちの口に入る野菜や果物に使われ続けているのでしょうか。

今回は、そんな観点から農薬についてお話したいと思います。

農薬とは

まずは、農薬とはなんなのかを理解して頂きたいと思います。農林資産省のHPにわかりやすい解説が載っていたため、引用させていただきました。

農薬取締法では、「農薬」とは、「農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。」とされ、また農作物等の病害虫を防除するための「天敵」も農薬とみなす、とされています。

農林水産省のHPより引用

つまり、以下の3つのものを合わせて農薬といいます。
①農作物に悪さをする菌、虫、ねずみ、その他の動植物又はウイルス等の被害を防ぐために使われる薬剤
②農作物の生育を良くしたり、おさえる薬剤
③農作物等の病害虫を防除するための天敵

農薬の安全性

農薬は、使い方を間違うと生物や環境に影響を与えてしまう薬剤や天敵です。その安全性は、登録制度によって審査され、安全が確保されるよう、作物への残留や水産動植物への影響に関する基準が設定され、この基準を超えないよう使用方法が定められます。

農薬の安全は、登録された農薬について定められた使用方法を遵守することで確保されます。

※農薬の登録制度とは
国内において農薬は、農薬取締法に基づき、製造、輸入、販売、使用に至る全ての過程で厳しく規制されています。その中心となっているのが、登録制度です。これは、一部の例外を除き、国(農林水産省)に登録された農薬だけが製造、輸入及び販売できるという仕組みです。

作物を作る際に農薬を使用するわけ

1.病害虫から作物を守るため

農業では、基本的に、1つの農作地に、1種類の農作物だけを栽培します。

トマト畑、なす畑など、特定の作物を単一で栽培するため、畑に生息する雑草や虫、微生物その農作物を栄養源にする、限られた種類(その環境に適した雑草や虫、微生物)に統一されます。そのため、何もしなければ、害虫や雑草が増えやすい環境(住みよく、育ちやすい環境)になってしまいます。

害虫や雑草は、農作物に行くべき水や栄養を奪ったり、農作物を病気にし、農作物の品質を落とすだけでなく、成長そのものを止めてしまうこともあります。

つまり農薬は、これらの害虫や、雑草から農作物を守るために使われています。

2.農作業の負担を減らすため

農薬を使用せず、安定した品質を確保するためには、雑草や害虫の除去を手作業で行うなど、とても手間暇がかかります。そのため、少量生産となり、値段も高くなります。

また、農家は、スーパー等の販売店からは、安定した収穫量と基準を満たす品質を求められます。それを満たすためには、農薬の存在が必要不可欠となります。

除草は戦前では手取りが中心でした。しかし、戦後に除草剤が開発されたことで、除草にかかる時間は約1/25まで短縮されました。これにより、生産者の総労働時間が大幅に減りました。

つまり農薬は、生産者の負担を減らし、収入を守るためには、必要な資材だといえます。また、安定した収穫量を確保できているおかげで、私たちは安価で購入できているのです。

3.農薬は、害虫・雑草の防除に確実な効果があるため

害虫や雑草を防除する方法は農薬以外にもあります。しかし、農薬は、他の方法に比べて、安定した効果があり、使い方も簡単です。

そのため、ここ50年以上は農業の主力となっています。農作物の中には農薬を減らしても栽培できるものもあります。しかし、農薬を使わないと、収穫まで到達できない農作物も多いのです。

つまり農薬は、現在の日本の農業スタイルにおいて、必要不可欠な存在なのです。

農薬を使わなかった際に生じること

1.病害虫による収穫量の減少

農薬が収穫量に与える影響について、調査をまとめたものがあります。

少し前の調査になりますが、1991~1992年に行われた調査によると、病害虫対策を行わずに栽培した農作物は、収穫量が大幅に減少したことが明らかになっています。桃やりんごに至っては、農薬を使わないと、100%に近い確率で収穫にたどり着けません。

そのほか、りんご、きゅうり、キャベツ、なども害虫の害を受けやすく、農薬を使わないと収穫率が大幅に下がることが分かっています。このように、無農薬栽培できる農作物には限りがあるのです。

2.農作物の価格高騰

農薬を使わなくなったら生産者の負担が増えるため、多くの収穫が難しくなります。

結果として農作物が高くなり、私たちの家計を圧迫することになります。

最後に

農薬は決して悪ではなく、私たちの生活を維持するために必要なものです。

現在の日本の農業のスタイルを考慮すると、農薬を一切使わない野菜を摂り続けるのは、現実的ではありません。ですから、場合によっては、農薬とどう向き合っていくか、どうすれば残留農薬の摂取量を減らせるかなど、考え方を切り替えることも大切だと言えます。

残留農薬の摂取量を減らす方法については、『国産の果物や野菜と農薬 ~残留農薬との付き合い方~』『果物や野菜についた農薬の落とし方』で紹介しています。よろしければそちらも併せてご覧ください。

今回の記事は以上になります。最後までご覧下さり、ありがとうございました(^^)

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